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一眼初心者のための知っておきたいレンズ知識

本日のテーマは 一眼初心者のための知っておきたいレンズ知識 です。

一眼レフや、ミラーレス一眼など、レンズ交換式のカメラを手にした人はレンズについて知っておく必要があります。本日はそんなレンズの基礎的なところを書いてみますね。

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カメラの種類とセンサーサイズの違い


本日はレンズの話なのですが、レンズはカメラの機種やセンサーサイズで画角がかわってきますので、まずセンサーサイズの種類をかんたんにあげておきます。
フルサイズの一眼レフ、APS-Cの一眼レフ、ミラーレスによくあるフォーサーズサイズを並べてみました。

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※メーカーによって同じ規格のサイズでも、多少大きさに違いがあります。

センサーサイズによる画角表記の違い

メーカーサイトやカタログなどを見た時、35mm換算(フルサイズ換算)などと表記されています。これは通常、フルサイズセンサーの画角を基準にして話されるからです。

例えばミラーレス(フォーサーズセンサーとして)用のレンズに8mmと書かれていても、フルサイズ一眼の8mmとは違います。フルサイズのレンズに8㎜と書かれているとそのまま8㎜です。フォーサーズのレンズに8mmと書かれているのは16mm相当になります。フォーサーズセンサーの画角をフルサイズで換算すると約2倍になるので8×2=16mm という事です。なので「35㎜換算判で16mm相当」と書かれます。

メーカーによっても換算が違う場合があります。


ニコンのAPS-C表記をフルサイズ換算すると1.5倍
キャノンのAPS-C表記の画角をフルサイズ換算すると1.6倍

なので、フルサイズ機じゃない方はレンズを購入する時は換算何ミリかを確認してくださいね。

レンズの種類

レンズも撮るものによって守備範囲(適した画角)が違います。自分が何を撮りたいかで揃えるレンズも変わってくるでしょう。
※以下の画角のは一般的に言われているもので、撮る人やメーカーによって多少立て分けが違いますので参考程度に。※以下に書く画角は35㎜換算での話です。

最初は「広角(~30mm)、標準(35~60mm)、望遠(85mm~) があるよ。」くらいを覚えておけば大丈夫です。もう少し知りたい人は下も読んでください。

マクロレンズ→60mmや90mmなどいろいろ。 花、昆虫、食べ物、物撮り、人物のパーツ撮り等、接写するものに使われます。

フィッシュアイ→ 8mmや12mmなど超広角。広角域ですが通常の広角域は画面の中心が奥に向かって歪む感じになりますが、魚眼では中心が膨らんだような歪みになります。※まーるく写る円周魚眼と対角魚眼がある。

超広角→ ~24mm付近。風景、天体写真でよく使われます。

広角→ 24~35㎜付近。風景、天体、ポートレート、スナップ撮影でよく使われます
 
標準→ 35~60㎜付近。風景、スナップ、ポートレートでよく使われます。

中望遠→ 85mm~100mm付近。風景、ポートレート、飛行機、モータースポーツ、スポーツ、鉄道、動物撮影でよく使われます。

望遠→ 100mm~300mm付近。野鳥、飛行機、モータースポーツ、スポーツ、鉄道、動物撮影でよく使われます。

超望遠→ 400mm~。野鳥、天体(星雲など)、飛行機、モータースポーツ、スポーツ、鉄道、動物撮影などでよく使われます。


画角の特性

広角→ 広い範囲が写ります。ボケができにくく、できても小さなボケになります。
    手前と奥のモノの距離がより離れて見えるので、迫力のある画が撮れますが、歪みも大きくなります。 


標準→ 人間の見た目に近いといわれる画角で、歪みも小さく、見たままに近い印象になります。


望遠→ 狭い画角で、一般的に言えば遠くのものを大きく写す事ができます。
    手前のモノと奥のモノの距離が狭く見える圧縮効果が生まれます。ボケがつくりやすいです。



絞り値の違い

個々のレンズによって絞り値がF4~だったり、F1.8~だったりします。ズームレンズは広角画角と望遠画角で開放できるF値が違ったりします。Fの数字が小さいと被写界深度(ピントが合う幅)が浅くなり、光をセンサーに多く取り込むことができます。結果、ボケをつくりやすくなります。

※ただし、カメラのセンサーサイズが小さいとボケが作りにくいです。その理由は最後に書きます。


単焦点レンズとズームレンズ

ズームレンズ
画角が変えられるレンズです。画角がある程度自由になるので便利ですが、レンズの構造上ある画角では解像度が落ちたりという事があります。(各レンズによる)

単焦点レンズ
画角が変わらないレンズです。自分で動いて写る範囲を変えないといけません。ズームレンズに比べて画質が良いと言われる事が多いです。


レンズに書かれている情報

レンズには色々な数字がかかれてますよね? 自分のレンズがどんなレンズなのかはここでわかります。色々数字とアルファベットが並びますが、抑えておきたい所は、対応しているフォーマット規格と画角、F値、そして手ブレ補正があるかです。

まずはカタログやネット、レンズの箱などにかかれている表記です。

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次に実際のレンズにかかれている表記も見てみましょう。

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APS-C用かフルサイズ用かも表記されています。ニコンはDXフォーマットがAPS-C用、FXフォーマットがフルサイズ用です。また、レンズに手ブレ補正がついている場合その表記がレンズにあります。ニコンの手ブレ補正はVR。(タムロンならVC、panasonicならMEGA O.I.S.など)

とりあえず上の画像で説明したところだけみれば画角と絞りがわかります
。その他アルファベットが並んでますが、これらは超音波モーター使ってるとかレンズがメーカー独自の技術採用してるとかの情報なので、興味のある人は調べてみると良いです。メーカーによって情報やその並びが違いますが、絞りと画角、手ブレ補正などの表記が必ずあるので見つけてくださいね。

センサーサイズによる画角の違いはボケ方に影響する

最後にセンサーサイズが小さいとぼけが作りにくいと言った理由がここまで読んでわかりましたでしょうか?フルサイズとAPS-C機で同じレンズをつけたとします。

例えばNIKKORの50mmF1.8Gをフルサイズ機D610とAPS-C機D5300につけます。同じ被写体を背景の入り方も同じくらいになるように写そうとしたとします。フルサイズ機ではそのまま50mm画角ですが、APS-Cでは1.5倍なので、75mmになり画角がせまくなりますよね?その分後ろにさがらないと同じように撮れませんね?

過去にスマホでもできる!簡単に背景ボケを作る方法という記事を書きましたが、そこに書いたとおりカメラのピント位置が被写体に近ければボケが大きくなり、離れれば小さくなります。結果、センサーサイズが小さいとボケがつくり難いと言う事になります。


今なにができるか

さて、ここまではレンズの基礎知識を書きましたが、今あるレンズで何ができるか考えてみてください。
自分のもっているレンズを使い倒していくと、できる事できない事、レンズが得意な描写がわかってきます。撮影よりもカメラ自体が楽しいなら新しい機材に飛びついて性能を楽しむのも良いですが、写真を撮ることが好きなら、今あるレンズをじっくり使って特性や撮り方を学ぶのが良いでしょう。そうすれば次のレンズはおのずと見えてきます。

まずは自分のもっているレンズがどんなレンズでどんなことができるかもう一度確認してみてください。

まとめ

自分のカメラのセンサーサイズを知っておく。

レンズの画角は「35mm換算判で○○mm相当」というのをチェック

広角(~30mm)、標準(35~60mm)、望遠(85mm~)がある。

撮影するものによって適した画角がある。

絞りの開放値はレンズによって違う。

単焦点レンズとズームレンズがある。

レンズの表記は、とりあえず画角、F値、手ブレのありなし、対応センサーだけ見る。



と言う事で今日は以上になります。
読んでいただきありがとうございました。








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by kenzosyasin | 2016-09-12 16:45 | 写真の実践

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