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シャッターチャンスを増やすために今できる事

本日のテーマは シャッターチャンスを増やすために今できる事 です。

被写体が身近な風景だと、出かけて何も撮れなかったということはあまりありませんが、何もないと思いこんでシャッターチャンスを逃していることはあると思います。カメラをもって散歩に出かけたけど撮るものがないなーと帰ってくる事が多いのであれば、こちらの記事は参考になるかもしれません。

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被写体さがしよりも大事なこと

シャッターチャンスを増やそうと思えば、やはり被写体になり得るものをどれだけ発見して、どんなアプローチで捉えていくかが大事になってきます。ただ、その前にイメージの引き出しが少ないと被写体の価値を見逃してしまうかもしれません。


イメージの引き出しを増やせ!

僕のブログでは実践こそ成長だと言う事をこれまで書いてきました。実践する前には知識が無いと実践できません。知識だけ増やしていっても実践しないと身に付きません。被写体さがしも、自分の表現の引き出し(知識)がないとイメージする事ができないので、目の前にある被写体がシャッターチャンスだと思えないわけです。

例えば、散歩中にみつけた波消しブロックですが、普通に撮るとこんな感じに写ります。

シャッターチャンスを増やすために今できる事_e0350463_21345466.jpg

しかし、シャッターを切る時にはある程度イメージがあるからこそ、それを撮るわけです。この時僕の頭には、波消しブロックのざらつきや重さが感じられるような写真に仕上げるイメージがありました。


だからこそ現像する技術も覚えたい

RAW現像の時にはそのイメージに合うように彩度や明瞭度、コントラストなどを補正しました。そしてできあがったのがこの写真です。元と違いすぎるとか、画像加工かと思う人もいるかもしれませんが、フィルム時代でもこういう事が出来たのです。

シャッターチャンスを増やすために今できる事_e0350463_21351398.jpg

僕はこの写真のような感じになるのが、ブリーチバイパスという技法で得られる事を知識として知っていて、写真の出来がイメージできたわけです。ブリーチバイパス風にすれば、彩度が抑えられて、コントラストが上がって渋い印象になります。無機質なブロックをかっこよく魅せる為に使いたいとイメージしました。だからこそ通りすぎてしまいそうな波消しブロックを被写体として使いました。

ここで言いたいのは、現像表現があるから使っていると言う事ではなく、そういったものを足掛かりにイメージを作る事が大切という事です。


イメージは無から生まれない

前述した写真のイメージは僕が何もないところから生みだしたわけではありません。僕は凡人なので無から何かを生み出す力は無いわけですが、さまざまな表現から影響を受けて一つの写真を作っているのは確かです。彩度が下がってコントラストが上がったこの写真はブリーチバイパス(銀のこし)というフィルム時代からある表現手法の仕上がりがそんな感じなんです。正確にそれを再現したわけではないですが、そういったイメージを知っておけばシャッターを切るための糸口になります。

ちなみにブリーチバイパスとは、フィルムの現像時の工程を変える事で得られる現像表現です。僕もフィルムは詳しくないですが、フィルムにはハロゲン化銀というのがはいっていて、感光する事で黒くなります(現像)。そして感光してない部分の銀をおとすのが通常ですが、それを残した状態にすると発色の抑えられた写真になります。他にもポジフィルムをネガフィルム現像液で現像するクロスプロセスなどもあります。


少し話がそれましたが、色々なイメージを頭に入れておく事で、これはクロスプロセスの表現な感じにすればカッコいいんじゃないか? これはソフトフォーカスを加えた表現にしたら幻想的になるんじゃないか?とシャッターを切る糸口ができますよね。現像手法やフィルター類だけでなく、他の写真家の表現や絵画から得られるもの、映画のワンシーンや意外性のあるアプローチなど、色々あると思います。そういうものに触れてイメージの引き出しとして頭に入れ、それを実現できるだけの技量を身につけていけば、撮影はもっと濃いものになっていきます。

最初は写真のイメージに直結しやすいフィルム時代の現像表現や自分の好みの写真家の写真を見てみるのが良いと思います。



表現・イメージも生き物の進化と一緒

世の中のさまざまな生き物は長い年月をかけて進化してきたわけです。それは周囲から影響を受けてゆらぎ、時には加えられ、時には切り捨てられながら新たな形となっていきます。イメージや表現も色々な人達の影響を受けてそれを元に新しいものができたり、オリジナルとは異なった道を進んだりすると思います。写真もデジタル化されて失うもの、得られたもの、フィルム時代の表現を受け継ぎ、進化していくものがあるのだと思います。


と言う事で、今日は以上になります。

読んでいただきありがとうございました。






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by kenzosyasin | 2016-09-22 16:30 | 写真の実践

写真初心~中級者の方が写真がもっと楽しく、もっと上達する為の方法を書いていきます。


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